車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
元の位置に戻った時に美堂が
「予定変更だ。お前は、吉田のガードだけにしろ。
ボールは、拾わなくていい」
変更を言い渡してきた。
「はぁっ?だけど……」
「さっきの話を聞いていただろ?
翼の出来ないところは、必ず誰かがフォローする。
独り善がりになるな。ボケ」
俺を嗜めてきた。
あれ……?
美堂は、初めて俺の名前を呼んできた。
いつもは、へなちょことしか言わないのに。
言葉数が少なく
毒舌しか言わない美堂が。
「うるせぇ……分かってる。海利のアホ」
もしかしたら少しは、俺の事を
認めてくれたのだろうか?
そう思うと何だか嬉しくなった。