車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「さすが……もう知られていたか。
あぁ、そうだ。実は……思ったよりも
その病気が進行しているみたいなんだ」
えっ!?
「さっきみたいな……手足の震えが頻繁に
起きるようになったんだ。
薬で何とか抑えていたし……トレーニングや
試合も調整してきた。だが、そろそろ
それにも限界がきている」
「医者からも引退を望まれている。
引退をして早く治療に専念したほうがいいって」
切なそうに話す水野選手。
そんな……!?
好きで、今までの努力して頑張ってきたのに
辞めることになるなんて……。
「じゃあ、もう試合とか出来ないんだ……」
しゅんと落ち込んでしまう。
悔しかったから
来年こそは、本当の意味で勝ちたいと思ったのに
こんな形て最後を迎えるなんて切なすぎる。
すると水野選手は、俺の肩をポンッと
叩いた。
「最後だったが、君達と試合が出来て良かった。
負けてしまったけど……あんなにも
本気で試合が出来たことは、俺にとったら
何より誇りだ!
楽しかった。ありがとう」
逆にお礼を言われてしまった。