車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「へぇ~で?決勝で
当たる奴が何の用だよ?」
俺は、顔色を変えずに質問した。
「何の用って……たまたま見かけたから
挨拶をしようと思っただけだ。
さっきの試合を見学させてもらったぜ?
正直、ガッカリしたけどな」
「あぁ?何だと!?」
姫宮っていう奴の態度に
腹が立った。
しかし姫宮は、ニヤリと笑ってきた。
「去年は、俺が出なかったし
優勝だと聞いたから
どんな強い奴が居るのか楽しみにしていたのに
何だよ……あの試合。
弱い奴らのボールの取り合いじゃん」
「あんなの俺らのチームの方が
何倍も強いし。楽勝じゃねぇーの?」
「はぁっ?もう一遍同じことを言ってみろ!?
許せねぇ!!」
馬鹿にされたことにキレた。
「翼!?ダメ。喧嘩したら。
これから決勝があるんだから」
千花は、慌てて止めてきた。