車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

すると日向兄ちゃんも立ち上がった。

「俺もトイレに行ってくる」

そう言うと行ってしまった。

もしかして気にかけてくれたのだろうか?

しかし、それから何十分か過ぎるが
なかなか戻って来なかった。

トイレも混んでいるだろうし。

「遅いわね。見に行った方がいいかしら?」

結衣さんも心配していた。

「あ、戻ってきた!」

俺は、人ごみから
美堂と日向兄ちゃんを見つけた。

日向兄ちゃんが美堂の車椅子を押しているのだが
何だか美堂の様子が変だ。

頬を染めてムスッと
さらに不機嫌になっていた。

どうしたんだ?アイツ。

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