0.0000034%の奇跡



だいぶ拗ねてる君のほっぺにキス。


「本当にいいの?」


「……うん」


あは、可愛い。
めちゃ素直になってる。


軽いキスを1回……2回……


角度を変えて3回………


グッと体を近付けて4回………


トロンとした目で「もっと…」


欲張りな君に深いキス……


少々おあずけだった僕の、抑えに抑えたキスじゃ物足りないの?
これ以上したらまた爆発しちゃう。
言っとくけど今ものすごく色っぽいんですけど…?
そんな顔で欲しがらないで。


長い長いキスの後。


「無理のない体勢なら…していいみたいだよ?」


病院からも彼女からもお許しをいただきました。
小さく「やった〜」とハイタッチ。


「我慢させてごめんね」


「あのさ、どこまで可愛いの?」


これからいただきますって時に僕のキャパ越えちゃうでしょ。
刺激しないで。


「もう生まれるまでしてくれないと思った」


「バカ、それはない」


ちゃんと後期まで調べてるよ。
いつ切り出していいのかわかんなかっただけ。


優しく微笑む君にキス。
お腹にキス。
今までに感じた事のない感情が押し寄せる。
愛し方にも変化が訪れたのか。


「芹……愛してるよ」


妊娠している君はまた違った色気がある。
耐えれるか自信なかっただけに嬉しさ倍増です。


僕の……僕だけの……天使………


いつまでも僕を虜にして離さない…





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