0.0000034%の奇跡



「智くん……部屋行こう?」



一瞬我に返る。
これは湯船の熱さなのか、
欲情で火照った熱さなのか、
二人とも顔が赤くて思わず笑う。



「そだね。逆上せちゃうよね。」



火照りがさめないうちに僕らは抱き合う。
大好きな君をたくさん感じていたくて
想いは止まらない。
かなり責めても君はその上をいく。
ベットの上の君はいつも大胆だ。



でもそんな君が好き。
一つずつ剥がれて小悪魔になる君は
いつに増してキレイで……
余計に僕を夢中にさせる。



左胸の少し上あたりに紅い印をつけた。
二人だけの秘密。
前のが消えたらつけてしまう。
そしたら彼女も同じ場所に印をつけてくれる。



「智くんの印だ」って嬉しそうに言う彼女を強く抱き寄せた。
それ、マジで可愛いから。
ヤバいんだよ…また襲いたくなってる…


「またしたくなってんでしょ?」と
まんまと心を読まれ
「もうしないよーっだ!」と
アッカンベーを喰らう。







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