0.0000034%の奇跡



頭を抱え項垂れる僕。
正直単純過ぎてすぐに見透かされる自分に呆れたいところだけど、君の可愛さが勝ってて悔し紛れのキスで応戦。



君に唯一勝てることと言えばキスかも知れない。
と、勝手に思ってることだけど。
唇が離れた瞬間、君の目がそう教えてくれている。
まだ欲しそうなトロンとした目に、
再び僕は燃え上がってしまうんだけどね。



ごめんね、芹。
君の前では僕はずっと狼だ。
お願いだから今はおあずけしないでね。
小悪魔な君に少しだけ僕からの罰。



今夜、僕の腕の中で眠りにつくまで……







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