ぎゅっと、隣で…… 
 祭りの後の散らかった神社には客はすでに居なくなり、酔いまみれた法被を着た者だけになっていた。

 解散の号令とともに人はめいめいに散っていく。

 その中に、佇む南朋の姿を見つけた。


 誰かを探しているのだろうか…… 


 優一はゆっくりと近づき、南朋に声をかけた。


「どうしたの?」


 その声に、南朋は振り向いた。



「友達を探しているの」


 南朋は驚いた顔をして優一を見た。


「一緒に帰ろうか?」

 優一も、自分の発した言葉に驚いた。


「……」

 しばらく南朋は、何か考えているようだった。


 しかし、首を横に振って、

 「ごめんね」

 と行って走り去った。


 優一は、心のどかで、また、南朋が自分の後ろに付いてくると思っていた。



 この時、大きなすれ違いが、南朋と優一に起きている事に、誰も気付かなかった。
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