キミに拾われ、恋して、知って。〜鬼生徒会長と同居はじめます〜

池崎さんの言っていることがいまいちよくわからず首を傾げてみせる。


ヒエラルキー?



「可愛いし、綺麗だし、スタイル抜群だし!西園寺さん校則違反が多いから、今までは怖い人なのかなーってちょっと近寄り難かったけど、こうして知れば知るほどとっても魅力的な人だよ」


「っ……」



そんなことを言われ、火がついたように顔が真っ赤に染まる。


そんな私を見て、みんなニッコリと微笑んでいる。



こんな風に言われるのなんて初めてだから、何だか死ぬほど恥ずかしい。


て、てれる……。


そんな風に言われたところで、自分がそんな大層な人間だなんて全く思えないけど。


だけど、お世辞だとしても……嬉しい……かも。


こうやって、ちゃんと私自身を見て評価してもらうのなんて初めてだから。


……よかった。


あの時、会長の言う通り“自分はこういう人間です”って、ちゃんと伝えて本当によかった……。




「だけど、西園寺さん大変だよ〜」


「え?大変?」


「うん。五十嵐様、モテるなんてもんじゃないから。西園寺さんみたいな人が近くにいるってだけで、目光らせてる人たくさんいるからさぁ。例えばホラ。あの人とか……」



そう言って池崎さんが指をさした先には……。



ひぃっ!!

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