地上の星―アカイ瞳ノ『バンパイア』―
「で、用件はなんです?」
クライアンはべナノバスに聞く
「よくわかったな、それは当たり前か。未来の自分だしな」
「ちゃんと信じてたんですね。緋彩様が言っていた事を」
「当たり前だ、それ以外に説明のしようがないだろう?」
べナノバスはハンッと鼻で笑う
「それより、用件を手短に言う。おまえたちが来たせいで神の消滅の時が遅まってしまった」
「…え?」
「本来ならば今日の夜とされていたのが100年引き伸ばされた」
べナノバスの言葉に、クライアンの身体に衝撃が走る
俺たちは過去を変えてしまったのか?
