きみだけに、この歌を歌うよ
「何かあったらまたすぐに教えてね?明日も学校、ちゃんと来てよ?」
「うん、わかったよ。じゃあね、バイバイ」
梓と手をふったあと、教室をでた。
靴箱でローファーに履きかえて、まっすぐに向かった先はあの浜辺だ。
家のすぐ前にある、あの大好きな海。
今日は九条くんはお休みで会うことができなかった。
だからもしかしたら、海でまた歌ってるんじゃないかって思った。
九条くんに聞いてほしいことがたくさんある。
杏里ちゃんと、これからどうしていけばいいのかとか。
今日は杏里ちゃんは教室に戻ってくることはなかったけど、明日はくるかもしれない。
そのときは、どんな顔をして会えばいいのかなって。
九条くんに聞いてほしい。