きみだけに、この歌を歌うよ



私のために顔を真っ赤にさせて怒ってくれている、梓のその優しさはすごく嬉しい。

フラレて悲しいし、寂しいし、私の気持ちはもう受け入れてもらないんだって思うと悔しい。

私だって文句の一つくらい言ってやりたい。



でも…。



「愁と仲が悪くなるようなことはしたくないんだぁ。だって私……まだ愁のこと好きだもん。できることなら、元の関係に戻りたいの」



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