オオカミ彼氏
すっかり勘違いされたようだ。





こんなイケメン(…オオカミだけど!)と私が付き合うなんてあるわけないのに…





「はじめまして、京さんとお付き合いをさせていただいています、桜庭日向といいます」


「あらまぁ♡」


「ちょ、ちょっと桜庭くん!?」



いつの間にか話が進んでしまったようで…。


お母さんはルンルンと鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。



「…ということで、みーちゃんは俺のモノね」


「……っ!!!」



お母さんがいなくなった部屋で、桜庭くんは甘く妖しい声でそう囁いた。



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