神様修行はじめます! 其の五のその後
 そしてシンと静まり返った縁側で庭を眺めながら、ヒザを抱えて、背中をくるんと丸めた。


 フウッと息を吐いて、それまで心のすみっこに押しやって見ないふりをしていた部分と、静かに向き合う。


 ……本当のこと言うとね、やっぱり『門川君の正式なお嫁さんになりたいよー!』って気持ちが、3%くらいはあるんだ。


 いや、5%くらいはある。


 あ、8%かな?


 いやいや、10%?


 ……消費税かよ。


 とにかくまぁ、好きな人のお嫁さんになりたいって気持ちは理屈じゃないからさ。


 さっき門川君に言ったことは、あたしが本当に、本心から思ってることではあるけど。


 それでもちょっぴり悲しい気持ちが、心の中に存在しちゃってるのは事実なわけで。


 でもそれを彼には言えない。


 言いたくないんだ。迷惑かけたくないもん。


 だって門川君、しま子のことでだいぶ周りから責められちゃったんだよ。『また当主様がご自分の立場を利用してワガママ言ってる』って。
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