神様修行はじめます! 其の五のその後
 凝縮した意識が解放された瞬間、反射的に開いた両目に映る視界が赤く染まった。


 ゴォッと炎が燃え盛る音がして、ちょうどあたしたちの周りの半径数メートル分に、ぐるりと丸く火柱が立つ。


 大量のウツボカズラたちが真っ赤な火炎に包まれ、バタバタと落下していった。


「よっしゃ!」


 敵が手薄になった隙を逃さず、絹糸が一気に抜け出す。


 ―― ド――ンッ!


 なおも追いすがってくる後方のウツボカズラたちを、絹糸の雷撃が一掃した。


 黒コゲの塊が、パラパラと崩れながら落ちていく。


「やったー! 成功だ!」


「やればできるではないか。小娘よ」


「うん! 人間は、やればできるんだよね! 今ならあたし、ミスユニバース大会でも優勝できそう!」


「それは無理じゃ。さあ、しま子の元へ戻るぞ」


「うん! 急いで絹糸!」
< 49 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop