神様修行はじめます! 其の五のその後
 こうしている間も、結界の中では激しい攻防が続いている。


 塔子さんはよく戦っているけれど、どうしてもお腹をかばうから防戦一方だ。


 ジリジリと追いつめられているし、隙をついて食らわす拳の一撃も、いつもより威力がない。


 セバスチャンさんの蔦の攻撃も、鬼の動きを鈍らせる程度で、たいして効いていないみたいだし。


 早くしないと手遅れになるよ!


「典雅よ。お主とて本当は結界を解除して塔子を救いたいのであろう?」


 マロさんは両目に涙を浮かべて、自分の妻が恐ろしい敵と戦う姿を見ている。


 でも結界を解除して、門川全体を危険にさらすことをためらっているんだ。


 マロさんは、『自分たちさえ無事なら他人はどうでもいい』なんて考えの持ち主じゃないもの。


 上層部は、そういうのばっかりだけど。


「案ずるな。我らも共に戦う。永久が戻ってくるまでなんとしても鬼たちをここに留めてみせる」


「そうだよマロさん! あたしも戦うから!」


「ボクも戦います!」


「典雅様、お願いですわ! どうか早く結界を解いて!」
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