神様修行はじめます! 其の五のその後
「門川精鋭部隊の連中はなにをしているのじゃ? どこにも姿が見えぬようじゃが」


 門川精鋭部隊。それはこっちの世界の特殊部隊戦闘チームだ。


 こんなときに活躍するための集団なのに、どこでなにやってんの?


「長老と上層部たちを護衛するために、全員そちらへ回っておじゃりまする。そうするように上の方から命令が下りましたゆえ」


 あんのタヌキ連中――!


 自分たちの身の安全確保のために、この場を放棄しやがったな!?


 どんだけ役に立たないジジイなのよ! もうお前ら全員、いっそ絶滅しろ!


 この件が無事に片付いたら、一人ひとりに棺桶送り付けて、中に押し込んでフタにクギ打ってやるからな!


「典雅よ、とにかく結界を解くのじゃ」


 絹糸の言葉に、マロさんが苦悩の声で答える。


「結界を解いてしまえば、鬼たちをこの場に押し留めることはできませぬ」


「それで構わぬ」


「……ですが! それでは、門川全体を危険にさらすことになりまする」


 見たところ、鬼は4匹。たったそれだけでも受ける被害は予想もつかない。


 この場から鬼を放ってしまったら、多くの人命が失われるのは確実だ。


「わかっておる。じゃがこのままでは塔子も遥峰も鬼たちのエジキじゃ」
< 57 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop