神様修行はじめます! 其の五のその後
 見るからに上質の生地の紋様と、大きくて独特な裃の形でわかる。


 こいつら門川上層部だ!


 なんなの? このクソ忙しい時に!


「まかりならぬとは、どういうことじゃ」


 絹糸が鋭い目つきで男たちを牽制した。


 男たちはおぞましそうな目で結界の中の鬼たちを眺めながら、それでも偉そうな態度で答える。


「当主様がお戻りになるまで、このまま結界を維持せよとの上層部からの命令だ」


「だから、このままじゃ維持できないんだってば!」


 マロさんの力でも鬼を抑えきれないんだから、どこの誰にも無理なんだよ。


 この状況見りゃ、そんなことすぐわかるでしょうに!


 両腕をブンブン動かしてそう訴えるあたしに、男たちは冷たい視線を投げる。


「端境一族の優秀な者たちを集め、急ぎ術陣を形成せよ。長ひとりの力では無理でも、大人数でかかればなんとかなるだろう」


「んな余裕ないって!」


「アマンダの言う通りですわ! 端境一族をここに呼び集めて準備を整えるにも、それなりに時間が必要ですもの!」
< 60 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop