神様修行はじめます! 其の五のその後
「塔子さあぁん!」


 あたしの半泣きの悲鳴と、大きな地響きが重なった。


 地中から飛び出た無数の蔦が、塔子さんを襲おうとしていた鬼たちの手足に素早く絡みつく。


 鬼たちは宙高く持ち上げられ、塔子さんから引き離された。


 ―― ズウゥゥ……ン!


 巨漢の鬼たちがすごい勢いで地面に叩きつけられたすぐ側に、セバスチャンさんが無表情で立っている。


 研ぎ澄まされた刃物のように美しい表情は淡々として、逃げる気配もない。


 きっと自分をおとりにして、塔子さんを守るつもりだ!


「セバスチャン!」


 お岩さんの悲痛な声が響く。


 セバスチャンさんが両手で印を切る動作に連動して、大量の蔦が再び鬼たちを襲う。


 でも鬼たちは、そのすべてを根こそぎ地面から引き千切ってしまった。
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