神様修行はじめます! 其の五のその後
 それ、別な意味であんまり安心できないセリフなんだけど。


 でもあたしの頬は勝手にへらぁっと緩んでしまう。


 これが恋の魔法ってやつかなあ?


 すごく淡々とした、『そんな当然のことを今さら聞かないでくれ』みたいな口調が、とっても嬉しいんだ。


 内容はともかくとしてね。


「ありがとう、門川君。だからこそあたしは、門川君の奥さんになれなくても平気だよ」


 あたしが現世に別れを告げてここにいる理由は、門川君と一緒にいたいから。


 門川君と心を通わせ合って、手を取り合って、お互いを大切にし合って、ずっと生きていきたいと思ったから。


「あたしの望みはもう叶ってるもん。今の門川君のあたしへの返事が、その答えだよ」


「だが、男にはケジメというものがあるのだ。僕は君への愛をきちんと形にしたい」


「門川君が隣にいてくれる。それに、二度と会えないと思ってたしま子とも一緒にいられる。もう充分過ぎるほどだよ。これ以上贅沢を言ったらバチが当たる」
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