神様修行はじめます! 其の五のその後
こんなに危機的な状況なのに、嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて、今にも発狂しそうだよ!
「しま子! しま子! あ、危ない……!」
あたしの喜びの声が悲鳴に変わった。
青鬼に馬乗りになっているしま子の体に別の鬼が飛び掛かり、しま子を攻撃し始めた。
残りの鬼たちも次々としま子に襲いかかって、鋭い牙や鬼爪で攻撃する。
裏切り者のしま子を殺そうとしているんだ! そうはさせるか!
滅火の力でしま子を援護……!
「やめい。小娘」
いきなり襟首をグイッと引っ張られて、あたしの体が後ろにヨロけた。
「わ!?」
「あれだけダンゴ状態で固まっていては、しま子も滅火の巻き添えになる。鬼よりもしま子へのダメージの方が大きい」
ズリズリと引きずられながら振り向けば、絹糸があたしの襟を咥えてる。
宝石のように輝く絹糸の体全体が、真っ赤な血でドロドロに汚れていた。
「絹糸! ひどい傷! 大丈夫!?」
「なにしろ鬼相手に一戦交えたからのぅ。それはともかく、どうやらしま子の記憶が戻ったようじゃな」
あたしは興奮しながら大きくうなずいた。
「うん! 穴爪ネズミのおかげだよ!」
「そうか。こんな状況でなければ仲間全員で派手に復帰祝いをするところじゃ」
「しま子! しま子! あ、危ない……!」
あたしの喜びの声が悲鳴に変わった。
青鬼に馬乗りになっているしま子の体に別の鬼が飛び掛かり、しま子を攻撃し始めた。
残りの鬼たちも次々としま子に襲いかかって、鋭い牙や鬼爪で攻撃する。
裏切り者のしま子を殺そうとしているんだ! そうはさせるか!
滅火の力でしま子を援護……!
「やめい。小娘」
いきなり襟首をグイッと引っ張られて、あたしの体が後ろにヨロけた。
「わ!?」
「あれだけダンゴ状態で固まっていては、しま子も滅火の巻き添えになる。鬼よりもしま子へのダメージの方が大きい」
ズリズリと引きずられながら振り向けば、絹糸があたしの襟を咥えてる。
宝石のように輝く絹糸の体全体が、真っ赤な血でドロドロに汚れていた。
「絹糸! ひどい傷! 大丈夫!?」
「なにしろ鬼相手に一戦交えたからのぅ。それはともかく、どうやらしま子の記憶が戻ったようじゃな」
あたしは興奮しながら大きくうなずいた。
「うん! 穴爪ネズミのおかげだよ!」
「そうか。こんな状況でなければ仲間全員で派手に復帰祝いをするところじゃ」