恋し、挑みし、闘へ乙女
「好きな人と夫の浮気……糸子様と糸川公爵の結婚ってスキャンダラスだわ」
「そんな状態での結婚でしたらから、そりゃあ上手くいきませんよ」
だったらどうして婚ピューターはこの二人を選んだのだろう?
やはり、男女の縁を婚ピューターに委ねるということが間違っている! 乙女の中に確信が生まれる。
「お嬢様、また良からぬことを考えていらっしゃるのではないでしょうね!」
超能力者のようなミミに目を向け、「大丈夫、今は動かないから」とニッコリ微笑む。
「今は、とは何ですか!」
キイキイ声を上げるミミを放置して、乙女は思案顔で着替えを始める。
「それにしても……刺激的な日だったわ。ある意味、私以上の変わり者集団?」
「お嬢様以上の変わり者って、宇宙人ですか?」
「あら、ミミも異世界を信じているんじゃない?」
嬉しそうな乙女に対してミミは嫌そうな顔をする。
「先日、たまたま宇宙人が出てくる映画を見たからです! 私はフィクションとノンフィクションの線引きはシッカリ出来ています、誰かさんと違って」
「それって私のこと?」
「自覚がおありのようで幸いです」
確かに! ミミは超の付く現実主義だ。私のように夢見る乙女ではない、と納得しつつ乙女が言う。
「そんな状態での結婚でしたらから、そりゃあ上手くいきませんよ」
だったらどうして婚ピューターはこの二人を選んだのだろう?
やはり、男女の縁を婚ピューターに委ねるということが間違っている! 乙女の中に確信が生まれる。
「お嬢様、また良からぬことを考えていらっしゃるのではないでしょうね!」
超能力者のようなミミに目を向け、「大丈夫、今は動かないから」とニッコリ微笑む。
「今は、とは何ですか!」
キイキイ声を上げるミミを放置して、乙女は思案顔で着替えを始める。
「それにしても……刺激的な日だったわ。ある意味、私以上の変わり者集団?」
「お嬢様以上の変わり者って、宇宙人ですか?」
「あら、ミミも異世界を信じているんじゃない?」
嬉しそうな乙女に対してミミは嫌そうな顔をする。
「先日、たまたま宇宙人が出てくる映画を見たからです! 私はフィクションとノンフィクションの線引きはシッカリ出来ています、誰かさんと違って」
「それって私のこと?」
「自覚がおありのようで幸いです」
確かに! ミミは超の付く現実主義だ。私のように夢見る乙女ではない、と納得しつつ乙女が言う。