【完】はじめての…
好きな人❀
運動会の片付けが終わったあと、


わたしは、春菜と一緒に下校した。



「終わったね〜春菜団長おつかれ!」


「おつかれ〜ひなは、ケガ大丈夫?」


「だいじょぶ〜大したことないし

お母さんたちも心配してたけど

あれから休んでたから平気!

それに明日休みだしね♪」


「そっか、ならよかった!」

と春菜。


なんやかんや心配してくれてありがたい。



運動会の話をして家の前まで来ると、



「ね、ひな。誰にも言わない?」


「え?いきなりどうしたの…?」



「あのね、実はわたし…


好きな人、できたの。」


「へ?」





好きな、人…?



「す、すごいね!春菜。


春菜が選ぶんだから、

きっといい人なんだろうけど…」


「えへへ、ひなは親友だから言うけど

あのね、潤なの。」


「あ、今日のリレーのアンカーだった?」



「そうそう!ただ

なかなか会えないからね…。」



そう言われてみれば、

春菜が1組、わたしが2組、


下田くんもわたしと同じ2組である。

クラスが違うとなかなか合わない。

「そうなのか、、同じクラスだから

できることあったら言ってね!」


「ん〜でもまだこの気持ち

温めておきたくってさ。」


そう春菜が言うなら、しょうがないな。

「そっか、わかった!」


「じゃあ、ひな、またね〜」


「うん!春菜またね〜」


私たちはそれぞれの家に戻った。


好きな人…。


わたしの好きな人は誰なんだろう…。
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