甘く、蕩ける。
旦那のそういう所を含めて、今となっては全

部が嫌いだ。まあ、嫌いな人と結婚したま

まなのを突っ込まれればぐうの音も出ない

だろう。でも今の所は現状維持でいい。ちゃ

んと旦那の給料を生活費(+小遣い)に宛

ててるんだから、よっぽど賢く主婦してる

ってものよ。

「んっ」

いきなり胸の頂を指で弾かれる。飲まされ

そうな勢いでザラついた地帯を突き上げら

れた。

「旦那さんの事考えてたお仕置き」

奥の小口をツンツンと突かれ、存在を示す

かの如く先端で擦られる。彼がシートを倒

すともうされるがままだ。


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事を済ますと、今日は彼の家に上がる事な

く引き上げた。今日だけは、彼に車で送っ

てもらう事もなく。生ぬるい風が汗ばんだ

肌をしっとりと撫でては消える。まだ夜の7

時だから、旦那が帰ってくる事など絶対にあ

りえない。たまには歩いて帰るのも悪くは

ないと、トボトボ家路を歩いていたのだが。
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