甘く、蕩ける。
ガチャッ


40分程してから家に着く。玄関を開けたが

やっぱり旦那は帰っていないのか暗闇に包

まれたままだ。

「ちょっと休むか・・・」

肉体的に関係を持つと、一回しただけでも

結構ヘトヘトになる。その上、歩きで家に

帰ってきたからかなり体力を消耗していた。

「はぁ・・・」

長距離を歩いたのは久しぶりで、足を上げ

るのも億劫だ。ズルズルと二階に上がった

途端、誰かの声が聞こえてきた。

「やっ・・・せん、ぱい・・・っ」

「嫌々言っても、体は素直に反応してるじゃ

ん」

一人は知らない女性の声。そしてもう一人は

明らかに旦那。


ガチャッ


「うわっ!?」

私の部屋の隣が旦那の部屋になっている。

ノックもせずドアを開けると、想像していた

通りの事がベッドの上で巻き起こっていた。

「えっ・・・」
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