甘く、蕩ける。
雨の降る中で
その日の夜、私は頂いた薔薇を花瓶に挿し
てダイニングのテーブルに置いていた。
ガチャッ
「たーだいまー」
「・・・お帰り」
ベロベロに旦那が酔って帰ってくる。花瓶に
目をやるなり、それを持ち上げ床に叩きつ
けた。
「ちょっと!何すんの!?」
怒って旦那の胸ぐらに掴み掛かる。とんでも
なく吐く息が酒臭い。
「邪魔なんだよこんなの。趣味に合わね
え。こんなの飾るな」
旦那はそう言うと私を突き飛ばす。そのまま
寝室に上がって行った。
「・・・何で?何で・・・私がこんな目に
遭うの?何で・・・」
涙が止めどなく溢れ出す。勢い任せに家を飛
び出した。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
外は雨が降っている。私は濡れる事も気に
せず走り続けた。
てダイニングのテーブルに置いていた。
ガチャッ
「たーだいまー」
「・・・お帰り」
ベロベロに旦那が酔って帰ってくる。花瓶に
目をやるなり、それを持ち上げ床に叩きつ
けた。
「ちょっと!何すんの!?」
怒って旦那の胸ぐらに掴み掛かる。とんでも
なく吐く息が酒臭い。
「邪魔なんだよこんなの。趣味に合わね
え。こんなの飾るな」
旦那はそう言うと私を突き飛ばす。そのまま
寝室に上がって行った。
「・・・何で?何で・・・私がこんな目に
遭うの?何で・・・」
涙が止めどなく溢れ出す。勢い任せに家を飛
び出した。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
外は雨が降っている。私は濡れる事も気に
せず走り続けた。