計画的恋愛
「アンタのその鉄火面、ひっぺがえしてやるわっ!!」

「出来るものなら御自由にどうぞ」

「そんな余裕ぶっこいていられるのも今のうちよ!」

「はいはい」

受け流すように聞いている暁君と、吠え続ける明ちゃん。


何か、犬と猫だな。

というか、知らなかった。

外では仲良しそうにしていたから、二人は昔から家ではこんな険悪な空気だったなんて……。


「ひよりちゃんはね、もうお兄のことはどうでもいいのよ!今日もコンパ連れてくから!」

「どうぞ?ご自由に」

「「え」」


余裕そうな顔で暁君の口から飛び出たまさかの返しに、思いっきり固まる私と明ちゃん。


「暁君……良いの?」

私は思わず訊き返してしまった。


「良いよ、行って来なよ。行って俺より良い男なんていない事を再認識しておいで」

満面の笑みで返された。

何、その余裕。

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