計画的恋愛
「昨日は途中で帰ってごめんね」

「大丈夫よー。とりあえず私はキープにしたわ!」

キープだなんて、流石女王様。


「今日はスッキリした顔してるわね。青山君と上手くいったのかしら~!」

「あはは………」


きっと昨日は家でちゃんと寝たからだ。

しかも暁君に抱き締められて。

私も眠気と暁君の体温が心地よくてすぐに寝ちゃった。


「何、顔赤くしちゃってー!」

え。

私はブンブンと首を左右に振って邪念を払う。

気を沈めよう。


「違うの。実は昨日あれから青山さんがいきなり豹変して、強引にホテルに連れていかれそうになったところを暁君が助けてくれて……」

「は?」

明ちゃんは目を見開いて驚いている。


「お兄は結局ストーキングしてたってわけね。コンパ行けばって言っても、やっぱり心配なんじゃん」

「でも暁君が来てくれなかったら私あの人に好きなようにされてた……」

今考えてもゾッとするよ……。

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