計画的恋愛
「青山君がそんなクソ男だったとはねぇ」

「うん……」

「私は変な男に引っかかったことなんて無いからわかんないな。でも35億人も男がいるのに、クソ男にあたるなんてね。しかも変態で変人の男にも付きまとわれてるし。とりあえず言えるのは、ひよりちゃんは男を見る目が無いってことね」

返す言葉もございません……。


「でも、お兄は動揺してるわ。次なる作戦を立てないとね」

そう言いながら口角を上げる明ちゃん。

え。
まだヤル気?


「明ちゃん…私、コンパはもう二度と行かない……」

流石に懲りました……。


「何言ってるの。何だかんだでひよりちゃんを着け回してるし、今お兄は動揺してるわ!」

そうなのかな……。

「あ、もしかしてお兄とこのままでも良くなった?」

「それはありませんっ!」

私は力強く否定した。

「本当~?だって指輪、また付いてるし」

そう言って私の左手の薬指を指差した。

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