計画的恋愛
「ひより!無事か!?」

そこへ玄関の方から『バァン!』と大きく開いた音と共に、久々に聞く声が下から飛んできた。

この声……まさか……お兄ちゃん!?


階段を降りるとやっぱりお兄ちゃん。


「ひより!」
「お兄ちゃん――わっ!」


私の姿を捉えるとお兄ちゃんはこちらに勢いよく向かってきて暁君の手に手刀を食らわした。
その勢いで私と暁君の手は離れてしまった。


「暁君、大丈夫!?」

「大丈夫」

暁君は眉をハの字にして呆れている。

暁君になんてことをするの、この兄は!


「ひより!」

しかも私に抱き付こうとしたので、私は両手を前に出してお兄ちゃんを制止させる。

「まず暁君を叩いた事を謝って!」

「謝らないぞ!」

この兄は……。

「それにお兄ちゃん、どうして此所に居るの!?今日は平日だしお仕事じゃないの!?」

「有給を使った!ひよりが心配で帰ってきたに決まってるだろっ!」

「え?」

私が心配?何で?

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