計画的恋愛
「え!?だってあの様子だと授業そっちのけで、ずっと研究室に籠り続けるんじゃ……」

「良いんじゃない?」

また笑顔でニッコリ返された。


あ、これは面倒臭くなったんだな。


「あれ。お兄って指輪してたっけ?」

突然明ちゃんが言った。


その言葉を聞いて私も思い出した。

そういえば突然付いていた左手の薬指の指輪。

その指輪はどうしたのかって訊こうと思ってたのに、色々ありすぎてすっかり忘れていた。


「その指輪、自分で買ったの?」

私がそう訊くと暁君は何故か目を見開いた。

そして少し沈黙した後、

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