計画的恋愛
「ひよ」

帰ろうとしていた私を引き止める声に私は勢いよく振り返る。


「暁君……」

昨日のお昼ぶりの暁君。


「今日も少し予定があるんだ。だから晩御飯どこかで食べてきてくれるかな。じゃあね」

一方的にそう言うと暁君は校舎の方へと去って行った。


私の返事すら訊かなかった。

余所余所しかった。

しかもまた私の目を見なかった。


どうして?


私のこと、まさか、嫌いになった……?



はっ!

私は自分の思考回路にハッとして首をブンブンと横に振る。

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