計画的恋愛
「お前に良いこと教えてやる」

「え?」

「これ聞いたら帰れ。約束しろ」

「え?え?」

「キヨちゃんに身体の弱い母親は居ない」

「え」

「ついでに言うと、鷲尾清美(わしおきよみ)でも無い」

暁君がそう言うとお兄ちゃんは石像にでもなったかのように固まって動かなくなった。


「え?暁君、どういうこと?」

私は意味がわからなくて暁君に訊ねた。


「キヨちゃんは偽名を名乗って壮亮に近付いて、更にキヨちゃんは母親が身体が弱いと嘘をついて壮亮から金をふんだくってた。簡単に言えば詐欺」

「え」

すると暁君はリビングの引き出しへ向かうと、中から一枚の封筒を取り出す。


「これ、証拠。あと仕方ないから弁護士紹介してやる。これでキヨちゃんに制裁を下してやれ」

そう言って暁君は弁護士事務所と書かれている一枚の名刺を置いた。

< 342 / 582 >

この作品をシェア

pagetop