計画的恋愛
さっきまでモニターの中に居たはずの暁君が、いつの間にか私を後ろから抱き締めていた。


「本当ならお金を取り返すのが一番だけど難しいし、警察につきだしてもすぐに出て来るだろうし、壮亮も訴えるって言うとは考えられなかったから、これくらいしか思い付かなかった」

「暁君、最後はびっくりしちゃったけど、お兄ちゃんのためにありがとう……」

何だかんだでお兄ちゃんを助けてくれた。


「俺はひよのためなら何でもするよ?それよりもひよ」

そう言うと暁君はパイプ椅子に座っている私の前に膝を付いて私を覗き込む。


「どうしたの?」

ニコニコ笑顔の暁君。
どうしたんだろう?


「ヤキモチ妬いてたね」

「え」

私は固まる。

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