クールな部長は溺甘旦那様!?
ウッドデッキのテラス席には若いカップルがまったりとグラスを交わしていた。中へ入ると、カウンター席が六席。黒革のカウンターチェアにはOL客がふたり談笑しながら座っていた。
オレンジ色の間接照明が店内をやんわりと照らしていて、ジャズが大人な雰囲気を醸し出している。カウンターの内側の棚には小さい店内だけれど、豊富な種類のリキュール瓶が陳列されていた。
奥の席に座るように促されて、続いて剣持部長が隣に座る。
「この店、メニューがないんだ。好きなものを頼むといい」
マスターは四十代くらいの髭の生えたワイルドな感じの人で、顔見知りなのか剣持部長を見るとニコリと笑った。
「いらっしゃいませ、今日はひとりじゃないんですね」
「あぁ、彼女は俺の部下だ」
部下……? あ、結婚したことを伏せておきたいんだ。
私は自分でそう納得する。結婚したことは必要な人にしか言わないつもりなのだろう。
オレンジ色の間接照明が店内をやんわりと照らしていて、ジャズが大人な雰囲気を醸し出している。カウンターの内側の棚には小さい店内だけれど、豊富な種類のリキュール瓶が陳列されていた。
奥の席に座るように促されて、続いて剣持部長が隣に座る。
「この店、メニューがないんだ。好きなものを頼むといい」
マスターは四十代くらいの髭の生えたワイルドな感じの人で、顔見知りなのか剣持部長を見るとニコリと笑った。
「いらっしゃいませ、今日はひとりじゃないんですね」
「あぁ、彼女は俺の部下だ」
部下……? あ、結婚したことを伏せておきたいんだ。
私は自分でそう納得する。結婚したことは必要な人にしか言わないつもりなのだろう。