双姫・嵐王 番外編


「朱音!待ちなさいッ!!」


『おねぇちゃんッ!!』


お父さんの制止を振り切り、走り出す。


「組長…早かったんじゃ……。」


「遅らせて良い方向になるのか??」


「それは…。」


「少し早く知っただけだ。
……俺達は見守る事しか出来ない…無力だな。」


おねぇちゃん、
おねぇちゃんをちゃんと見てくれてるよ。


お願い、気付いて…。


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