メーデー、メーデー、メーデー。

 「楽しいですよ、オレといると。めちゃめちゃ楽しくさせますよ、桃井さんの事」

 畳みかける様に自分を猛烈アピール。

 「大丈夫ですか? 自分でそんなにハードル上げちゃって」

 桃井さんが試すような目でオレを見上げた。

 「そりゃあ、芸人さんに比べたら相当つまらないとは思うけど、ノリは良い方だと思うし、元気だし、少なくとも早瀬先生といるよりは楽しいと思いますよ。オレ、あんなに口下手じゃないし」

 さすがに大きく出過ぎた気がして、上げ過ぎたハードルを少しずつ下げる。

 「さり気なくハードルを下げていますよね? バレバレですよ。あと、元気を推しすぎ。…確かに柴田先生といると楽しいですね。今、割と辛いのに、笑えていますもん。…今度、柴田先生の研修が終わったら、どこか美味しいものを食べに連れて行ってください」

 オレの魂胆はアッサリ桃井さんに見抜かれててしまったが、思いがず桃井さんからお誘いを受ける事になった。
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