アーモンド~キミとの物語~
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文化祭当日がやってきた
2日間で行われる南高校の文化祭
演劇部や軽音部、研究部などのステージ発表や保護者会や各地域からのフリーマーケットや屋台などがある
そして各クラスの演し物
秋斗たちのクラスのストラップ作り体験にはお客さんが次々と入ってきた
「人たくさん来たねー。こりゃお昼まで掛かるかな?」
「文化祭始まったばかりだろ?」
「そうだけど、千咲ちゃんたちのクラス気になるし…」
「はいはい、あとで行くか」
「さすが、秋斗」
そんな楽しそうな会話をしているなか、千咲たちのクラスの執事喫茶では準備をしていた
着替える者や飲み物やケーキのチェックや案内係などが行われていた
その時だった……
「えぇ!?私が?」
「お願い、萩原さん!」
「んー、分かったわ」
「ありがとう!明日は一日回って良いから午後だけお願いね!」
突然クラスの一人が体調を崩してしまい来れないと連絡が入り代わりに千咲が半日だけ代わってくれとお願いがあった
ほんとならば千咲は今回お客さんの相手する予定では無かったがバイト経験があるため、と杏が千咲に頼んでいたところだった
最初は秋斗たちと回る予定だったが仕方ないと思い承諾したのだ
「ごめんね、萩原さん」
「んーん、城田さん頑張ってたし今回は仕方ないよ」
「ありがと」