アーモンド~キミとの物語~
クスッと小さく微笑むと千咲たちのところに行き雨音にひと声掛けて打ち合わせが終わったからお昼に行こうと言う
「良かったら雨音さんもどうですか?」
「私はいいわ。姉妹水入らずお昼楽しんできてね。じゃ」
そう言うと雨音は戻っていく
咲良は近くのカフェでお昼にしようと言い千咲を案内しながらそこへ向かう
「そういえば打ち合わせ終わったけど結愛さんは?」
「ん?あぁ、あの子なら午後に課題あるからって学校に行ったわよ。冬休みに入ってるけど大学生だからいろいろ忙しいみたい」
「へぇ…」
高校生と大学生じゃ忙しさも違ってくるんだなと思った
まだ高校生だから余裕があると思っているが卒業したら余裕なんてなくなるのかなと不安に思う
考えていることが分かったのかぼーっとする千咲にデコピンをする
「あたっ!」
「いまはそんなこと考えなくていいのよ?アナタはアナタらしくすればいいのよ」
「私らしく…。うん、そうだね」
咲良の言葉に納得する千咲
自分らしくいるのが一番だと
カフェに着くと室内は暖かく冷えた体にはちょうど良かった
「そういえば、あれからみんなと連絡取ってるの?まだ冬休み入ったばかりとはいえ家に籠りっぱなしはダメよ?」
「うーん…どうなんだろ」
「……なんか不安なことでもあるの?」