アーモンド~キミとの物語~

「そういや、ほのか先輩って卒業と同時にNOAH辞めるらしいわよね」

「ん、あぁ。確かウエディングデザイナー目指すために専門学校行くんだろ?それで一年バイトしてたって話だ」

「千咲はそれ知ってんの?」

「知ってるらしい。バイト始めたときに学費を少しでも稼ぐために一年だけって」

「へぇ…」

創汰と愛未は三人の少し後ろを歩きながら話す
ほのかがウエディングデザイナーを目指す話は少し前から知っていた

なぜ三年になってからバイトを始めたのかも少しでも学費の足しにするためだ

「卒業…ね」

ポソリと愛未が呟く
ほのかの進路は知っていたが秋斗だけが卒業してからどんな道を進むのか知らないのだ

そんなやり取りをしているとあっという間にNOAHに着く

「じゃあ、私今からバイトだから!」

「おぅ、がんばれよ」

「ありがとう」

「じゃあ先輩たちもまた!」

「ああ」

それぞれ挨拶すると裏口から入っていく

千咲以外のみんなは家へと帰ってゆく
他愛のない会話をしながらいつも通りの道を歩きながら

そしていつも通り変わらない日常となっていく
なにも変わらない日常を…


…………そして


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