金曜日の流星群
「これ、どうぞ」



「え?」



「これ、水沢君のだよね?」



「…あ、うん。よくわかったね。ありがと」



慌てて渡したつもりで手を離すとうまく渡せて無くて落としてしまった。

あわあわと無駄な動きを含みながら、豪速で拾ってその勢いでノートを突き出した。



「あ、ありがと」
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