報復の愛を君に。
あー、飲んだ飲んだ。
いい気分でキャバクラを出る。

「ちゃんと歩かないと転ぶよ?」

山下は心配しすぎだ。

あと…。

「いいでしょ、渉さん。
もう少し一緒にいても。
そこの角まで、ね?」

キャバクラの女が1人外までついてきてる。

腕にまとわりついて、うっとうしい。
歩きにくいし。

「あれ…?」

角を曲がったところで、見覚えのある顔と出くわした。
若干驚いた顔をしていたが、だんだん真顔に変わっていく。
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