Heart

結愛side

_____
____________
_________________




「……りーにぃ…」


「…思い出したりした?」


いや、はっきりとは思い出せない


でも、“りーにぃ”という響きを聞くと、なんだか懐かしいような気になる


「…詳しくは…覚えてない…です……けど

りーにぃって人のこと…待ってた記憶は…若干…あります……」


「…そうか

ごめんな、会いにいくって約束破っちまって」


「…いや……」


「…ずっと俺、お前にお礼が言いたくて探してたんだ

見つけられなかったけどな

引越しでもしたんだと思って、一時は諦めかけた」


(確か…幼い頃に一度引越しをしたと両親から聞かされた気がする…)


「……でも、やっと…やっと見つけた

14年探し続けた子が今俺の腕の中にいる」


龍太さんは再び私を力強く抱きしてた


「……結愛…

あの時、俺の命を救ってくれて、ありがとう」

抱きしめてた腕を緩め、私の目を見つめて龍太さんの綺麗な口が動く


「…それは…私の、セリフ…です」


先ほど出きったと思われた涙は再び溢れ出てきた



< 122 / 363 >

この作品をシェア

pagetop