Heart

龍太side





うつろな目で脱力し、容態の思わしくない結愛を横抱きにしたまま、俺は急いで倉庫の表側に戻った




?「総長.....」



影から控えめに俺を呼ぶ声が聞こえた




「.....奏...........


状況は.......?」




桐ヶ谷「黒龍は全員無事。



雷雲は全員伸びてます...



ですが、須藤慎太郎の姿がどこにもなく.....」





「いや、須藤は俺がヤッた」




桐ヶ谷「では.....」





「あぁ、ここから急いで退却するぞ


最後まで気ぃ抜くなよ」




真剣な瞳で俺を見て頷く奴らからは少し血なまぐさい匂いがした




(.......俺も.........か.............?)




結愛にもこの匂いは伝わってしまっているのだろうか





俺は結愛を抱き上げる腕に力が入った。






それに、本当は須藤を諮問部屋に入れるために拘束したいとの旨を奏に伝えたいのだが、結愛の手前なかなか話しにくい




(.....どの道、須藤を拘束すれば急襲を掛けたのが俺たちであると瀬尾組に教えるようなものだ


今回の拘束は諦めるしかない.........)




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