Heart

結愛side




ありえないことが起こった。






私のいる部屋に




血相を変え、傷だらけの若い男が




いきおいよく入って来たのである。




「どうした、そんなに慌てて」






「はぁはぁはぁはぁ


ご報告致します、藤山様




経ったいま、黒崎組の幹部と思われる若い男達4人が



店の奥へと押し入って来ました。




急いで外へお逃げください!!!!」





(……誰かが来たみたい…



逃げるってことは、この人たちにとって敵



ってことは私にとってヤバイ人ではなさそう



でも黒崎"組"って………)




「なんだと!!!!!!?



なんで…黒崎組が…」





「今、若い奴らで止めに入っていますが



あの様子では3分ももちません




どうか急いで外へ!!」




「……もう黒崎組にバレたか…




おい須藤、逃げるぞ



素手で黒崎組にはかなわん」






「そうですね…


黒崎組には敵いそうにありません…






この女、どうします?」







< 33 / 363 >

この作品をシェア

pagetop