正しい女の子の法則
状況が理解できないまま唖然とする私を尻目に、「じゃあな」と踵を返そうとする菅原。





「いや待って!?ちょっと止まって!?」





はっと我に返り慌てて菅原の腕を掴むと、菅原は容赦なく振りほどき、はーっと深いため息をついた。





「男女構わず股広げてる奴とか生理的に無理だから」





「そこで悪口言わんでええわ!」





「悪口じゃねえよ。お前の未来のために指導してやってんの」





反論しようとする口と、殴りたくなる衝動をぐっと堪える。




言いたいことが済んだのか、菅原はそのまま去ってしまった。





私は振りほどかれたばかりの腕をだらんと下げ、呟いた。






「私、フラれたってこと…?」
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