mk学習帳
壁に耳を当てて聞いてた。

「堀川先生…中村は岡本先生に好意を持っているのでしょうか?」

と言う校長先生の声。

私は複雑な気持ちでまた、ベッドに横たわった。

「自分は、そのように思った事はありません。ただ、るみは岡本先生みたいな人間になりたいとは言っていました。それは、岡本先生が好きなのではなく、岡本雅人という一人の人間として好きになったのではないでしょうか?」

と、熱く堀川先生は言っているのがはっきりと聞こえてきた。

「失礼しました」

という声が聞こえて、堀川先生が保健室に入ってくる。
< 51 / 84 >

この作品をシェア

pagetop