バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー
「おはよう!」

すやすやと眠る幼く愛しい子達の画像だ

「こっちは相変わらずのひどい雪です」

「子供たちは昨日からとても良い子にしています」

「今朝は御飯をモリモリ食べていました」

顔にお米粒を付けながらこちらに向かって元気な笑顔をむけている

「今日いっぱい雪がひどいみたいなので、今日もお泊まりしちゃおうと思います」

「子供たちもだいさんせい!と言っています」

今度は部屋の窓から雪を取って作ったであろう小さな雪だるまと真剣な面持ちで雪玉を握る姿

「そっちの雪はどうですか?」

「一人で大丈夫ですか?」

最後の一文に、眠気がさめる

母を心配させてしまった、

よくみるとメッセージの前に着信もある

そのまま折り返し電話をかける

ぷるるっぷるるっ、

ピッ、

「…もしもし?
おはよう、母さん」

思ったよりも声が掠れて上手く出ないし、非常にくぐもっている

「もしもし?

ひどい声ね、今何時だと思ってるの?

もう十二時すぎよ~」

やはり母にはバレバレである、
瞬時に、寝過ごした私が慌てて電話をかけてきたことを見抜く

でも、明るく私に呆れてくれてほっとする

「わんぱくを預かってくれたお陰でよく眠れたわ~…」

(本当はめちゃめちゃ身体が重いのだけれど…)

その後は遊ぶのに忙しい子供達と軽く会話をし、明日の夕方に子供達を迎えに実家に行くことを約束して電話を終える

今日は仕事はないし、明日も定休日でおまけに一人、

(ふーっ、なんにもないし、
なんか身体がダルいからこのままもうちょっと寝よう)
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