バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー
二日酔いかななどと考えつつ、
惰眠を貪ろうとまた布団に肩を沈めながら
ふと背中に生暖かさを感じていることに気付く…

「!」

「!?」

誰かいる…とても静かな気配を感じる

(だれ…?)

(なんで?)

(どうして??)

一気に背中がピリピリと緊張して毛が逆立つ

身体の温度が急激に下がり変な汗が出てくる

汗をかくことで、自分が裸でいることに気付く

(なんで?なんでぇ~!?)

パニックで現状を理解していないことが怖すぎて、後ろも振り向けない

すると、腰から背中までの汗を何か生暖かい濡れたもので撫で上げられた

「ひっ!?」

いきなりの感触に硬い悲鳴をあげてしまう

目からは涙がこぼれそう

後ろの気配が私を不思議そうに見つめているのが背中にバシバシ伝わる

「?」

そしてついに、

「…どうした?」

と低く掠れた男の声がした

(あぁ~、おしまいだ、)

いったい何がおしまいかは自分でもよく分かってないがとにかくおしまいだという絶望

「?」

その男の問いに応えられずにいると、男がごそっと動く

思わずビクッとして目からはついに涙がこぼれる

自分の真横から声の主が顔を覗いてきた
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