バッドテイストーヴァンパイアの誤算ー
「そうだ、この前お客様を紹介してくださってありがとうございました!
先日お会いして話がまとまりました!!」

「あぁ、あの人ね、うちではちょっと対応しきれない内容だし、でも結構こだわりもあって他に頼めそうなとこもなくてさ」

「そうだったんですね、
でもこちらが質問すればきちんとご自分のことお話してくださったので盛り上がりましたよ!
的を絞ってとことんこだわろうって方向にちゃんとなりましたし、私もいつも以上にやる気でてます!!」

「本当に恋愛には淡白だけど、仕事になると意外と熱いよね、ぱっと見わかんないけど基本面倒くさがりなのに」

(本当によく分かってる、仕事に熱中しすぎることも、面倒なことは笑顔で適当にスルーしてしまう私の癖まで)

あれから真面目な仕事の話で盛り上がったりもしたけど、先輩の最後はやっぱり恋愛だ

「犬もいいけどもうそろそろ自分にも構いなよ、旦那さんもそんなんじゃ心配してるよ」

「そうですかね~」

先程指摘された通りの怠けた笑顔で答える

「まぁ、嫉妬はするかもしれないけど、あんな風に見つめている人があなたの幸せを願わないことは絶対ないよ」

「ありがとうございます、先輩だいすき」

先輩が真面目に彼女らしく私のことをとても心配してくれているのがひしひしと伝わる、でも押し付けがましくもなくてその心遣いに素直に感謝する

何だか最近抱えるものが複雑すぎて心が少し疲れてしまっていたけど、少しスッキリした
大好きな先輩からの暖かい心で、心配してくれる人にちゃんと応えなきゃなと素直に前向きになれた
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